映画版『カイジ』から分かる売れる映画
ダウンタウンなうを観ようとテレビをつけたら金曜ロードショーでカイジ2がやっていたのでついつい観てしまいました。
藤原竜也ってどんな役をやっても藤原竜也だなぁと感じた今日この頃(笑)
今最新作が公開されていて旬ということもあり、せっかくなので『カイジ』が人気の理由から売れる映画を解説していこうと思います。
人気原作のタイアップ・シリーズ化
タイアップ
まず初めに映画『カイジ』シリーズは、『賭博黙示録カイジ』は1996年に週刊ヤングマガジンで連載された人気作品です。
これら人気のマンガやアニメ、小説を映画化させることにより原作既存のファンを集客できます。
これによってその作品が面白い面白くないに関係なく一定数の観客動員数が見込めるほか、その映画がこけてしまった場合に各タイアップしている業界同士で損失を分散させる効果もあります。(※映画製作は1本作るのに莫大なお金がかかるので出版社やテレビ局、芸能事務所などが協力し合ってリスクヘッジしている。詳しくは映画製作委員会とググってみてください。)
シリーズ化
現在『カイジ』は『カイジ2』『カイジファイナルゲーム』と3作品が公開されていますが、もし1作目が人気でなければ2作目は公開されていなかったと思います。
人気作品をシリーズ化することにより、「前も面白かったから観よう」「前作の続きがが気になるから観よう」と思う人が多いと思います。
同じように作品が面白い面白くないに関係なく一定数の観客動員数が見込めるという仕組みです。
ただ残念なことにシリーズ3作目以降は駄作が多いです。(代表的なのでゴッドファーザーⅢ)
弱者が強者を倒すサクセスストーリー
「カイジ」といえばギャンブル好きで借金を作る典型的なクズです。
それに対し、大手金融業者「帝愛グループ」。
力関係は一目瞭然ですがカイジはこれに勝ってしまうんですね!
現実の世界ではまずありえないことですが、そこがポイントです!
人は映画やテレビドラマを観るときに非現実を求めています。
SFならタイムリープ、恋愛なら冴えない女の子がイケメンと付き合えるといった感じで誰もが羨む展開を望んでいます。
特に今の日本の社会情勢的に弱者が強者を倒す構図、革命を心のどこかで望んでいるのではないでしょうか。(ドラマ「半沢直樹」もこの構図に当てはまります。)
主人公以外の個性的な登場人物
昨日の敵は今日の友という言葉があるように『カイジ1』でボスキャラだった香川照之演じる利根川でしたが、2では一緒に協力して敵を倒しましたね。最終的に利根川にお金取られていましたが、あれはきれいにオチを作っているだけです。
例としてドラゴンボールはピッコロやベジータが仲間になりました。
1作目で人気だったキャラクターを続編に登場させるための効果もありますし、悪者だったやつがちょっと良いことするとすごくよく見えてくる効果もあります。
これによってそのキャラ自体の個性がより引き立たされます。
実際に人気作品はマンガやドラマ、映画も主人公以外の登場人物も個性があります。
登場人物が個性的であれば作品だけでなく、キャラクターにもファンが付きます。
映画『カイジ』におけるキャラの個性は藤原竜也や香川照之といった演技派俳優の力であるところが大きいですが。
これから『カイジファイナルゲーム』を観に行こうと思っている人や前作も観たことがないという人は一度観てみて下さい。